驢馬が笑う

項垂れる少年の浴びる雨と罵る声が
静かにやつすその姿はさながら驢馬の様
荒ぶる素振りを見せれば醜い人の姿
「悪かった」と言わせる為だけに黙るのだ
しな垂れる髪の毛先に留まる水滴が今
憐れむように涙を誤魔化してはくれるけれど
語れる程じゃない器の持った脆弱さを
ひた隠しにしながらひたすらに笑うのだ
移ろう空に預けた心の行く末を
よしなにと祈る弾み 頭ん中
鳴り止まない音楽の群れに
美しい人の調べに
何度救われたことでしょう
明日もまた笑えることでしょう
狼狽える少年の春に宿した純心とは
あちらこちらへ行き交う亡霊に然も似たりよ
高ぶる想いを馳せ辿り着いた人の姿
見事なまでにボロボロと崩れてゆくのだ
それは或る夕暮れ時 帰路の曲がり角の先で
淫らに成り下がった淑やかさの意味を前に
鳩尾の奥の痛みに平気な顔をしては
「それ見ろ」と言いながらひたすらに笑うのだ
目下 薔薇色の草原なんて夢のまた夢を
乾き出す蹄跡の描くまま
止め処もない音楽の上に
浮き上がる人の心に
何度救われたことでしょう
明日もまた笑えることでしょう
鳴り止まない音楽の群れに
美しい人の調べに
何度救われたことでしょう
明日もまた笑えることでしょう
止め処もない音楽の上に
浮き上がる人の心に
何度救われたことでしょう
明日もまた笑えることでしょう
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