霊桜に眠る

蝶よ鳥よ 恋一夜
揺蕩う時の隨に
ひらりはらり 空を舞う
乱れ咲いた 宵桜
醒めて消える 愚かな夢でも
春が終わる前に見させてね
指の隙間からすり抜けてく
時間の砂 拾うすべもなく
光の蝶 鱗粉を零し
羽休めの花を求めてる
深い夜に 足を踏み込めば
心の森 もう別天地
生者必滅 会者定離
その理に縛られて
虚しい現実に溺れるのは もう
やめにしようか
白玉の楼に
辿り着いて 憂き世離れ
見渡す大地
悲しみに溢れていても
いつか季節が
また花を咲かせるのでしょう
その時までは
華胥の国に眠りたい
蝶よ鳥よ 恋一夜
揺蕩う時の隨に
ひらりはらり 空を舞う
乱れ咲いた 宵桜
胸に沁みる 誰かの詩声
春の時雨 睫毛を濡らした
去りし日々の仮初の記憶
蔦のように絡み付いてくる
切り裂くように 鳥は空を往く
あの情景 また蘇るの
人の夢を 「儚い」と読めば
この心は 楽になる?
幽明境を異にして
その魂は何処へ行く
この世に生きたことを忘れて また
生まれ変わるの
それでも それでも
叶わない夢でもいいの
咲かない西行妖の
下で眠り続けたい
春、夏、秋、冬
季節さえ忘れるくらい
此岸の声も
もう聞こえなくなるくらい
眠って 眠って
夢が現実になるまで
いつかは見える
何よりも美しい君...
そよぐ風に 花吹雪
純粋たる その願い
死生の輪廻 繰り返す
瞼の裏 幻桜
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